透析室は日常的に血液を取り扱うことや、透析患者様は免疫力が低下していることから、院内感染が発生する可能性が高い環境下にあります。そのため当院では、院長を筆頭とする感染対策委員が中心となり、最大限の感染予防に努めています。
感染対策委員は、看護師、臨床工学技士、看護助手、事務など様々な職種から構成されており、チーム医療を実践すべく組織横断的に活動しています。主な活動としては、感染対策にかかわる院内規定やマニュアルを作成し、職員に対する教育活動やコンサルテーションを行っています。
当院の感染対策マニュアルは厚生科学特別研究事業の「透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン」やアメリカ疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)のガイドラインに準拠して作成しています。具体的には、室内環境を考慮した温湿度の管理、個人用防護具の着用、必要に応じて感染症ベッドの配置を行うなど、様々な感染対策を講じています。
患者様に対しては、ポスター掲示や注意喚起のお知らせを配布することで、感染対策にご理解・ご協力を頂いています。
その他、当院独自の取り組みとして、送迎車運転手も毎日の検温と手洗い、手指消毒を徹底することや、除菌スプレーや空間除菌噴霧器を導入することで、患者様に安心して受診して頂けるよう環境整備を行っています。